昨日一昨日はJB桧原湖series、JBⅡ桧原湖シリーズの最終戦IMAKATSUカップとKomclusionカップが開催された。
これで本年度の桧原湖で開催されるプロ戦は終了となった。
先週の木曜日から急激に秋めいてきて、気温も一気に下がった。
朝夕は上着を羽織るぐらいでは寒いぐらいで、日曜日は朝の気温は10度まで下がった。
でも今年はまだまだ水温は高い状態が続いており、未だに24℃となっていた。
全体的にはよく釣れていた気もするけど、全く釣れないといった選手もいたりと、両極端な結果となった。
釣れていた釣り方を観ていると、今までにない釣法での釣りを駆使している選手がコンスタントにキャッチしていた印象であった。
色々と新たな釣法も出てきており、中層での釣りを展開している選手がよい釣果を上げていた。
目立った釣り方ではシャッドシェイプの小さなワームにネイルシンカーを入れて水平状態を保って中層で止めておくという、いわゆるダミキリグのミニマム版みたいな釣法を用いている選手が多かった。
そんな中、IMAKATSUカップを制したのは、いつもシャローで勝負してよいウエイトを持ち込むお立ち台常連の佐藤透。
今回はそんな上位陣のマジョリティな中層の釣りも取り入れつつ、カバーに絡む表層をクローラーベイトで摘み、スモールマウスのみで2,918gという圧倒的なウエイトを叩き出した。
客観的な立場からすると、こんな釣りを展開して釣ってきてくれる選手というのは、非常に試合を面白くしてくれておりありがたい存在だ。
3位の鈴木浩二も、ポンパドールでデカいラージを仕留めて初優勝したインパクトのある選手だ。
4位の木戸侑也は前回の試合は外してしまったが、今回は2本のラージを得意のスイムベイトで仕留めてきた。
ワンデーの試合なので、一発勝負的な釣りを展開して欲しいけど、このような釣りを展開するのは精神的にも技術的にも難しいものがある。
彼らのような勝負に出て結果が伴うような選手はなかなかいないので、今後も彼らのような勝負の釣りを展開できる選手には面白い試合展開を期待したい。
彼らのような釣りで釣果を上げるのは理想的だが、一般の人達の釣りに役立つような釣りは中層の釣りだろう。
今の桧原湖はこの中層の釣りをマスターしてこそ安定して上位に食い込めるようになる。
ただ、中層の釣りのようなマジョリティな釣りを展開して試合で一歩突き出るには、もう少し突き詰めたものが必要になる。
これはこれで競争も激しい釣りとなるのと、僅差の戦いでウエイトを上回るとなると、それはそれで非常に大変だ。
今年度年間一位の澳原潤は、長年桧原湖シリーズで上位に君臨するだけあって、どんな釣りも他の選手よりも一歩進んでいると感じる部分が多々ある。
彼は他の選手であれば隠すような肝となる部分もさらっと話している。
そんな小さなことを隠すより自分自身が更に前進しないと勝てないと思っているからだろうと思える潔さというか謙虚さは、今後も安定して上位に君臨し続けそうだ。
JBⅡ桧原湖シリーズは、桧原湖というよく釣れるこの環境もあって、どのチームを観ても試合を楽しんでいる感じが窺える。
2人のメリット、デメリットというものがあるJBⅡシリーズ。
今回のJBⅡでは、今回の冠でもあり桧原湖シリーズの大会委員長でもある小森嗣彦のチームの試合内容が印象的であった。
今回はTOP50のゼッケン1番小森と3番の今泉拓哉という、傍から観たらちょっとズルいと思われる2人組で出場した。
優勝しても当然であるようなコンビであったが結果は…
結局2人共お互いをけん制しあい自分の釣りを想うように展開できなかったそうだ。
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