ツイストローテーターシンクロ
物凄い勢いで浸透しつつあるフォワードフェイシングソナー。
FFSの振動子が発するビームというのは普通のソナーの振動子よりも非常に狭い。
普通はビームが広がるイメージだと思うけど、FFSの場合は板状の線で発してるような感じである。
そんなこともあって、少しずれてしまうと対象としているものを見失ってしまう。
通称FFSを使う場合、最初はエレキのシャフトに振動子を付ける人が多いと思う。
エレキに装着すると、ボートを動かすためにエレキを操作すると、振動子も動いてしまうのでビームも連動して向きが変わってしまう。
捉えたいものが遠ければ遠いほど見失いやすい。
使い始めてこれを実感すると、ソナーだけを向けたい方へ向けたいという思いが生まれる。
そうなるとローテーターと呼ばれているFFS専用の振動子を自在に操れる装置の必要性を感じる。
自分もそう感じたのだが、そう思った頃に既存のものは電動式しかなく、使い勝手の悪さを感じていた。
それで手動式を自作しようと考えていたけど、THタックルからワイヤ仕様のフットコンタイプが登場したことで、これの方が断然便利だと思ったので自作は断念し、ツイストローテーターを導入した。
これは想像していた以上に便利で驚いた。
これを装着したのが昨年の春で、そのちょっと前にライブスコープからライブスコーププラスに替えたこともあり、ライブシューティングの精度が格段に上がった。
そのツイストローテーターにシンクロというギア比の違うタイプが新たに登場した。
昨年のシーズン終わりにツイストローテーターを外し、THタックルの濱田さんにシンクロへ改造していただき、今年からシンクロとなった。
そして先日初めてシンクロを使ってきた。
頭の中ではそんなに変わらないような気もしていたのと、既存のタイプの方が一気に後方も向けられて良いのでは?ぐらいに思っていた。
使い始めて10分ぐらいでシンクロに自分の身体もシンクロしていた。
シンクロは振動子を向けたい向きとペダルが全く同じ方向を向く。
つまり釣りたい方向へペダルに乗せた足が向いていればFFSはその方向を捉えているということになる。
慣れてしまえばというより、自然と前方を捉えているので、釣りに集中しやすい。
FFSは慣れないと振動子の向きばかり気にしてしまい、なかなか釣りに集中できない。
釣りに集中できれば狙っている場所へルアーを送り込むなんてことは容易だ。
実際にルアーやバスを追うにしても微調整が効きやすくなったので、簡単に追うことができる。
湖上が荒れていても追従しやすい。
スポットロックして今までの感覚でペダルを動かして探すにしても、今まで以上に微調整が簡単にできるので驚くほど簡単に対象を追うことが可能だった。
ツイストローテーターはペダルを動かすときはかかと側を動かし、固定したい時は爪先側をペダルの前方のフラットな部分へ置くだけで固定される。
これも非常にシンプルで使いやすい。
このペダルの動きの強さ調整はこのペダルのかかと部分にあるネジで調整可能である。
これで自分に合った強さに六角レンチで簡単に調整できる。
シンクロの登場で更に精度の高い釣りができるようになった。
自分の場合はバスを追うことよりも狙うカバーや前方のストラクチャーの確認用として主に使っていた。
あまりバス自体を追うことはしていなかったけど、これがあるとバスを追いやすくなるので、サイトフィッシング同様の感覚でライブ仕様魚探FFSを使用したいわゆるライブシューティングとかライブサイトといった釣りが簡単にできる。
先日桧原湖で使っていてバスの反応が手に取るように判ったので、ついついライブサイトをやってしまった。
ルアーの動きによって折り返してしまうバスも、動きに変化を付けて簡単に釣ることができた。
今までもそのような場面はあったけど、タックルを替えている間にバスを見失ってしまっていたけど、シンクロならしっかりと捉え続けられるので、もはや視力が悪い人には目でサイトするよりも正確にアプローチできるかもしれない。
そして当初ちょっと気になっていた後方に関しての不安だが、これに関しても後ろを釣る時は後ろ向くのでそのままペダルに足を置いたまま後方を向けばよいだけであった。
それに後方に向けたい時って全体の割合でみたら、1日の1%にも満たない時間にすぎないなぁ…と思った。
シンクロにしてツイストローテーターにした時の精度向上感が再来したようだ。
シンクロにして色々なことがここまで変わるとは思わなかった。
製品のネーミングは足の動きと振動子の向きをシンクロさせてくれるという意味合いからだと思うけど、使ってみた印象としては、シンクロはFFSと自分の身体をシンクロさせてくれる。
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