濱蝉
2024 L.O.Y. 【Noisy/Crawler baits】
ノイジーはあまり使わないジャンルということもあって2019年以来6年振りの選出。
2019年は同じTHタックルのTHクローラーであった。
大型の羽モノルアーは一時期物凄い流行って色々なものがリリースされた。
その中でもTHクローラーは非常に使いやすく、今でも使用頻度は一番高い。
あまり使わないというか、全体的なキャスト数が非常に少ない。
あまりキャストしない原因は1キャストに時間が掛かるから。
元々速いテンポで釣りをすることが多いので、1キャストに時間が掛からないものを多用してしまう。
でも要所要所で入れることはよくあるので、釣りに行く回数と使った回数での比率は高い。
トップウォーターでも最遅の速度で使っているので、最終的に入れるライトリグみたいなもの。
ピンスポットで絞り出すような点の釣りに近い感覚で使用している。
今回の濱蝉も同様で、非常にスローに使用する。
今年はこの濱蝉での釣れ方が非常に衝撃的であった。
それとその使い方が、今まで以上に更にじっくりと攻めるような時間の掛かる釣り方であった。
そんなこともあって自分の中では今まで以上にスローなルアーといったイメージが強くなった。
でもこれでしか喰わないバスが喰ってくるので、時間が掛かっても避けられない存在となった。
濱蝉は軽量ということでスピニングタックルで使用している。
ちょうどTVS-64Lがベスト。
このロッドの64という長さは操作重視するとなるとちょっと長いし、飛距離重視するとなると短いし、テーパーはファースト、パワーはライトということで使用する幅が非常に狭い玄人向け仕様。
日本のプレッシャーの掛かったフィールドでのトーナメント等だとこのような何かに特化したようなロッドが必要になるけど、普段使いにはちょっと用途の幅が狭く出番は少なかった。
最近はTVS-65ML/HGで使うものよりも更に小さいシャッドやミノー等に使っていた。
レギュラーテーパーよりも若干ファースト寄りのテーパーは小型プラグの操作性には非常に向いており、軽いトゥイッチや断続的な操作をするには非常に合っている。
巻きとジャークだけならTVS-65ML/HGがよいが、5g程度の軽量プラグを細かく操作するにはこれの方が使いやすく、今回の濱蝉のような軽量でロッドでの操作を必要とするプラグにはベストだ。
64というレングスは飛距離も十分に出せてアキュラシー性もあり、かつ操作性もありと、ライトリグには中途半端なレングスが正にこの釣りにはベストマッチしている。
ラインはPEの0.6号、リーダーはナイロンの8lb.くらいがベストな感じだ。
このセッティングだとかなり飛距離も出せるのでクリアレイクでもかなりのディスタンスを取って攻められる。
ラインスラックを軽くゆするくらいの感じで、ソフトな羽をうまく利用して微波動させるといい感じだ。
このソフトな羽こそがこのルアーの最大の特徴で、一見柔らかすぎに感じるいまだかつてない素材がいい波動を出してくれる。
ルアー自体が小型なのでフッキングは大型のクローラーベイトと比較すると比較にならないほど良い。
バラシも今年は1度だけだった。
バラシが多いならグラスコンポジットも試してみようかと思ったけど、今のところカーボンで問題なさそうだ。
濱蝉の釣れっぷりは衝撃的だったことで、虫パターンというものの認識が自分の中で変わった。
水面でチョコチョコと微波動で動かすのならフローティングマテリアルのワームや最近ではエラストマー製品のようなソフトルアーの方が優れていそうな感じがする。
それはそれで今まで何回もやったことはあった。
そんな経験もあったからこそこのハードルアーでの水面微波動がソフトベイト以上に効果的だったことで衝撃度が増したというのもあるだろう。
バスから濱蝉が何に見えていたかは定かではないが、釣ったバスの全てが本気喰いだったのは紛れもない事実。
今までにないマテリアルで作られたソフトな羽というのはまだ見ぬ展開をこれからも与えてくれそうだ。
ノイジーやクローラーベイトというのはまだまだ可能性があると感じた。
他のルアーと比較したら使い込んでいる時間は非常に少ない。
これからもっと色々なシチュエーションで出してみたい。
最近のコメント